カタコトリズム ♪

ドラムとライブが元気の源

明日ドラム叩きに行ってええかな?

ドラムを始めてから今まで

こんなに長い期間スティックを持たなかったのは

初めてかもしれない

 

満開の桜の中

義父が旅立った

 

早くに認知症を患った義父との生活は

本当に長かった

約20年…

 

幼い3人の子と認知症の親との同居生活は

簡単なものじゃ無かった

 

早く楽になりたい

そればっかり考えてた

 

長くて長い

私にとっては果てしなかった時を超えて

呆気なくその日が来た

思った以上に寂しい自分がいる

 

義父とは血の繋がった家族以上に家族だったと

お別れして初めて気付いた

物事を理解できない義父に酷い言葉を何度も放った

謝らないといけない事はいっぱいあった

 

でも最後までごめんねって言葉は出てこなかった

火葬場で最後にかけた言葉は

 

   お互い様って事でいいよね お父さん

 

だった

 

コロナのおかげで

家族だけの本当に落ち着いたお別れができた

息をひきとった日は自宅に連れて帰って

家族みんなで順番に横について過ごした

通夜から告別式までは

家族5人で葬儀場に泊まった

 

通夜の後は

義父のお棺の前で家族5人でお酒を飲んだ

お棺の前にお寺さんの机があってお線香があげてあって

きっと厳粛な場所だ

その机の上にビールやお酒を並べちゃって

こんな事したらバチあたんで!

って言いながら笑って過ごした

家族5人だけなので何でもあり

 

 

子供が小さい頃

認知症の義父はお菓子を床にばら撒いて

子供達に食べさせた

そんな事が日常茶飯事の中

義父と子供の間に入るのは本当に大変だった

 

綺麗事だけでは生活出来なかったけど

子供達にはおじいちゃんを大好きでいて欲しい

それだけは何としても守りたかった

 

義父が息をひきとる時

家族5人揃って見送れた事は私にとっての救い

義父に辛くあたった事も許して貰える気がした

 

子供達も自立してる中

みんないろんな用事の段取りをつけて飛んで帰って来てくれた

みんなが間に合ってくれて本当に良かった

子供達がおじいちゃんを大好きで居てくれて

本当に嬉しかった

 

 

 

いろんな事が終わって

家族みんなそれぞれの場所に戻った

 

静かな日々に

なんとなくテンションが上がらない

 

 

   お父さん

   明日ドラム叩きに行ってええかな?